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観音寺 (四日市市垂坂町) : ウィキペディア日本語版 | 観音寺 (四日市市垂坂町)[かんのんじ]
観音寺(かんのんじ)は、三重県四日市市垂坂町にある、天台宗の寺院。山号は垂坂山(たるさかさん)。本尊は元三大師。 ==歴史== 弘仁6年(815年)、最澄が聖徳太子自作の薬師如来を安置し、堂宇を建立したのが始まりと伝わる〔大矢知歴史研究会『歴史のまち ふるさと大矢知』119項。〕。 延長 6年(928年)延暦寺中興良源の大乗受戒に際し、伊勢国朝明郡の領主船木良見の援助により、垂坂の地に伽藍を建立した。寺域の規模は、現在の観音寺が奥の院にあたり、東西南北におよそ2 kmにもおよぶ壮大なものであり、境内には54の坊や院があり、伊勢天台別院として栄えたと伝わるが、天正3年(1575年)8月、織田信長の軍勢に攻められ焼失している〔冨永航来『東海四十九薬師巡礼』54 - 57頁。〕。 元禄4年(1691年)桑名藩主松平定重が、郡代野村増右衛門を奉行として再興されたもので、現在の本堂は昭和に新しく建てられているが、山門や鐘楼は往時の姿を今に伝えているという〔〔四日市市『四日市市史 第四巻 史料編文化財』518・519項他。〕。明治6年(1873年)に一度廃寺となるが、明治16年(1883年)に復興されて現在に至る。なお、東方向には五島製糸場跡がある。
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